なぜ建設業には許可が必要なの?

こんにちは。

愛知県豊川市の行政書士おおいし法務事務所の大石法良です。

建設業を営む者にとって、避けては通れない建設業の許可申請ですが、その目的について解説したいと思います。

建設業許可の目的

建設業許可の目的は、建設工事の適正な施工確保および発注者保護にあります。このことから、施工業者は一定金額以上の工事を請け負う場合、「建設業許可」を取得していなければなりません。建設業許可は、法律の下、一定の財産的基礎や工事を行うにふさわしい能力を持った者を備えた業者に対し、国や県が許可を与える制度です。

1.手抜き工事を未然に防ぐ目的

許可制度は、工事を発注する前に、一定の基準を満たしている施工業者を選び、完成した建築物や土木工作物の手抜き工事などを未然に防ぐ目的があります。また、許可要件に基づき、一定の資格、経験のある「専任の技術者」を選任する必要があるため、この専任技術者の監督の下、建築物、土木工作物の適正な施工が確保されます。

2.大きなお金が動くため、発注した者を保護する目的

通常、家を建築する場合、請負契約を結び、手付金を支払い、施工中には中間金を、完成後に残金を支払う事になります。しかし、手付金、中間金を支払った後、もし施工業者が倒産したら、施工が未完了になる可能性があります。建設業許可は、そのような事態を未然に防ぎ、発注者を保護するための制度です。施工業者にある一定以上の資産があり、建設業の経営経験が一定期間以上ないと許可は取得出来ません。

1、2は制度の目的ですが、それ以外にも仕事を発注する上で、信頼に値する業者である事のしるしともなります。

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